Planet B

外資系マーケ部門に所属しながらDesignとBrandingについて思索するブログ。または運命の軌跡を辿るPlanetB滞在記。

ノイズ VS 集中力:生産性を高めるオフィスのデザインについて考えた。

最近、疲れているのか集中力が全くなく、どうしたものかと思っていたところ、ついに原因が分かった。「音」である。

平日帰宅後や土日、普通なら家でくつろいでエネルギーを再生産するところであるが、実は最近家の近くで大規模な工事をしているようで、ほぼ起きている間中ずっと工事音が響いているのだ。 特に重機の重低音や、建物でこだまする反響音が脳に大きなストレスになる。聞こえてくるとだんだん目から力が消えていくのだ。そんなものがストレスになり得るか?と最初は思ったが、本日土曜日、試しに無音の図書館や、無音の防音施設に行ってPC作業をしてみた。すると、工事音が聞こえるときとは雲泥の差で集中出来た。そして、集中できるとものすごく頭がすっきりして自分でも驚いた。

そういえば、最近仕事でもこんな事があった。なんでもない軽いタスクがいくつかあって、いつもならササっと済ませられるのに、どうも1つ1つの作業に時間がかかるのだ。そしてとても疲れる。なぜ…と自分でも悩み始めたところ…

 

「カタカタ…ターンッ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!」

 

近くの席から、ものすごく気持ちよさそうな打鍵音が聞こえてきたのである。あれ?前からこんな感じだったっけ…?そう思ったのも束の間。

 

「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!!」

 

気付いてしまうと、もうダメだった。もう、カタカタターンッ!から逃れられなくなっターン…。

見回すと、音源は、いつもとても前向きに仕事をしているAさんであった。愛想も人柄も良いAさん。それでも、注意やお願いをするのはかなり気が引けた。人が出している音について何か言うというのはトラブルの種になりやすいものだ。が、Aさん、ランチも一緒によくいくし、雑談も出来る仲である。そもそも、ずっと我慢しきれる自信もない。そこで、思い切って可能な限りソフトに伝えた。するとやはり物腰柔らかいAさんは、慌てて気を遣ってくれ、すぐ静かなタイピングに移行してくれた。やはり、持つべきものは何でも言える同僚である。なおその日から2日後、こんな感じであった。

 

 

 

「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ターンッッッッ!ターンッッッッターンッッッッ!

 

 

 ・・・・・。

 

そういうわけで、とにかく「ノイズ」というのは集中力を遮断し、脳に余計な負担をかけるようである、という事が分かった(なお、上記は私の「気になる度」が若干上がっただけで、Aさんの音量が上がったわけではない、Aさんの名誉のため…)。ノイズにより集中力が削がれると、再度集中するために頭を再起動する必要があり、エネルギーを費やすが、再起動むなしくまたノイズにより遮断され…かなりのエネルギーを消費してしまうようである。

 

こういう症状は、私だけのものではないと思う。きっと世の中には静かな職場で集中して仕事をしたい!…でも周りに静かにしてほしいとか言わずに済ませたい!!!と思う人は多いのではないか。解決策はどんなものがあるのだろうか?ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットで何か音楽を聴くというのも手であろうが、そもそも音を遮断したいところをストレスの少ない音で誤魔化したところで、あまり適切な対処法とは言えない気がする。

 

そういえば最近色々な会社の人と話す機会があったのだけど、フリーアドレス(特定の個人の机を割り振るのではなく、自由席で好きな机で仕事出来る制度)のところもあれば、個人の机があるが同時に集中エリアと称して静かな場所を用意している会社、また、リモートワークが出来る会社、サテライトオフィスがある会社、と、色々あるようだ。席を固定にしない、というだけでも、ノイズに対するストレスは相当軽減されるのではないだろうか?

「集中できる環境作り=生産性を高める環境づくり」という観点からも、検討の余地は多いにある気がする。